-運営者よりごあいさつ-

保護猫ヴィラ・ウリエルのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
当店は、個室保護猫カフェの猫邸スイートホームウリエルと目的を同じくする2号店です。
完全個室の予約制、メインはシニアとハンディキャップを持つ猫さん。雰囲気が異なる3つの部屋で、自分だけの癒しの時間を楽しんで頂けるコンセプトで運営しています。

たくさんの卒業猫さんとの出会いを振り返ると、新しい家族へとバトンを渡すなか、「繋げた命」と「手が届かなかった命」がありました。

厳しい現実ですが、助けられる命は有限であり、現在ウリエルにいる子達のためにも私自身が決めたキャパシティがあります。

「自分の決めたキャパがギリギリだったとして…それを超えたギリギリのラインの子は助けられないという選択肢になる」

保護猫活動を始めたころ、ボランティアさんが話してくれた言葉です。

今でも私の心に響いているのですが、実際そのシーンに直面したとき、私はどういう選択をするのか答えが出せないまま、月日は過ぎていきました。

たとえばウリエルグループで、100匹目をお迎えの限界と決めるとすると101匹目になった子はどうなるんだろう…

「100匹目の子と101匹目の子」出会う順番が違っただけで、この子達の生きる道は変わってしまうなんて…

まるで宿命のように、重くのしかかって自分の力ではどうすることもできない現実。

解決ができないまま、また決断を迫られる日がやってくる、この繰り返しでもありました。

保護猫カフェにいる子猫や幼い子たちは、デビューから譲渡まで早く進み、新しい家族の元へ卒業していきます。しかし、シニアやハンディキャップを持った子達は、新しい家族が決まるまで時間がかかります。

ハンディキャップをもっていても、手のかかる子もいるけど、みんな可愛くて健気、一生懸命生きる姿を見せてくれる、ピュアで愛しい存在です。

しかし、なかには家族に出会うまでに虹の橋を渡る子がいるのも事実です。

家族に迎えられて、愛情をいっぱい受けることが一番望ましいのですが、

それが叶わず、私たちスタッフが交代でつきっきりでお世話をして、愛され見守られながら猫の生涯をまっとうします。悲しいですが、それは現実として訪れることなのです。

辛いけど、ウリエルの仲間から愛情をいっぱい受けて「ここに来てくれてありがとう」と抱きしめてくれる人がいるなら、猫の一生として幸せだったのかなと思いながら、お別れをいうこともありました。

私たちが立ち上がることで、どうか101匹目の子が、お家が決まりづらいシニアの子にならないように。

人間がサポートすることで、怪我や事故にあうなどハンディキャップを持つ子が少しでも減るように。

保護猫邸ウリエルやウリエル・ヴィラでは、歳を重ねるごとに愛おしくなるこの子達のこと、多くの人たちに知ってほしいと切に願いながら、運営しています。

これからも猫邸「ヴィラ・ウリエル」は、猫さんの安心できる居場所でもあり、居場所を少しでも増やし、寂しくない猫生を送るための「第二の我が家でありたい」と想いを込めて、

スタッフ一同一丸となってまい進してまいります。

どうぞ、これからもよろしくお願いします。

2023年3月1日
ウリエルグループ・オーナー 神谷 萌花

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